一人一人のお客様に誠実に向き合って、 世界中のゲスト様に「また帰りたい」と思って頂ける宿を目指していきます。
- 制作内容
- クチコミ民泊ノート
- クライアント
- 石井 泰乃様
着付け体験で外国人ゲストに、子どもの頃からの夢を叶えるお手伝いができるのもまた魅力の一つ。
民泊運営オーナー 石井 泰乃様
事業内容
東京都葛飾区で民泊予約サイトairbnbを通して民泊を運営されています。
施設の提供だけでなくゲストに寄り添った接客や着物の着付け体験や抹茶体験サービスを提供されています。ゲストのための素晴らしい滞在を提供することにコミットしたスーパーホストの評価を得ています。
”Cozy local house in the east side of Tokyo” ー 東京の東側の居心地の良い地元の家
押上駅から3駅先の観光名所 浅草の近く一軒家です。
2018年7月に東京都葛飾区から民泊新法の事業許可証を取得されました。下記リンクから閲覧と予約ができます。
●airbnb 宿泊予約はこちら
●airbnb 着物体験はこちら(英語)
民泊運営を始めたきっかけや経緯を教えてください。
”ホームステイ先のホストファミリーに良くして頂き、地元の方と同じ目線で異文化の生活に溶け込むことの面白さを知ったことが民泊の原点”
大学在学中に1年間、交換留学をしたハワイの地でホームステイ先のホストファミリーに良くして頂き、地元の方と同じ目線で異文化の生活に溶け込むことの面白さを知ったことが民泊の原点になっています。
大学を卒業し数年間のシェアハウス暮らしを経て実家に戻った際、他界した祖父の家の活用について家族と話合ったことがきっかけとなり2016年に民泊運営を始めました。
迷いもありましたが当時は民泊ホストになるハードルは低く、Airbnbへの登録も少しの手間で済ますことができた為、まずは3か月続けてみようと、一歩を踏み出しました。その背景には大学で学んだ英語や多文化理解の知識、趣味の着付や料理といった自分のスキルを活かしたいという思いがあったからです。
- 石井さんのオススメポイントを教えてください。
- 1番の売りは祖母や母の正絹の着物を使用した着付体験ですね。着物を着るのが子どもの頃からの夢だったと話す海外の女性ゲスト様が非常に多い為、正絹の着物に身を包み、髪飾りをつけて和室での写真撮影をお手伝いすると「一生の思い出になった」と喜んで頂けます。
またアクセスのよい下町の住宅街という立地も売りのひとつです。成田と羽田の二つの空港から直通でアクセスでき、最寄り駅からも徒歩3分の場所に宿があるため、長時間のフライトと慣れない電車に不安を抱えるゲスト様に重宝して頂いております。また、押上や浅草、築地、日暮里といった下町の観光地に近いこともゲスト様には魅力となっているようです。
さらに宿泊して下さる多くのゲスト様が”日本人の普通の暮らし”を体験できる貴重な機会だとコメントを下さいます。ドラえもんやクレヨンしんちゃんの物語に描かれるような家に宿泊ができることや、旅行ガイドには書かれていない下町の住宅街に滞在できることが、ゲスト様にとっては好奇心を刺激する特別な時間となるようで、布団を敷くこと、地元の人が通う銭湯に入ること、荒川の土手を散歩すること等、この土地で生まれ育った人々に混じって生活できることを楽しんでくださいます。 - ゲストの方の反響はいかがでしょうか。
- 着付体験を通して日本人の美意識や歴史、伝統工芸職人の高い技術に気づけたというコメントを多く頂戴します。大多数のレンタル着物ショップでは手入れのし易さなどの理由でポリエステルの着物を使用していますが、質のよい私自身が着たいと思う正絹の着物をゲスト様には着て頂いています。その後一緒に神社へ行く途中、立ち振る舞いや着物の文様の意味などのお話をさせて頂くことで、着付体験以上のものを受け取れる時間となったと満足して下さいます。
また前述したように、単なる宿の提供を超えて”暮らしのシェア”を私の民泊は売りにしている為、短期間の宿泊であってもそれぞれのゲスト様と良い関係性を育めます。「旅行で自分の国に来た時には連絡をして」と別れ際に言って下さる方が多く、仕事を通して世界中に友人ができました。いつか友人を訪ねながら世界を旅したいですね。 - どんな体験やサービスが外国人ゲストの方にとって人気でしょうか。
- 押上には5分、浅草と柴又には15分、上野・日暮里・築地には30分でアクセス可能な立地に宿があるため東京の東側の観光がゲスト様には人気です。京都や鎌倉とは異なる下町ならではの町人文化が浅草や柴又は息づいていて、ゲスト様は活気のある仲見世通りを浴衣で歩いたり、食べ歩きで人形焼やコロッケを口にしたり、人力車の車夫やホッピー通りで隣の席に座った日本人との会話を楽しまれているようです。上野や日暮里・築地にはごちゃごちゃとした中に昭和の活気が色濃く残っていて、最先端のテクノロジーが集まる秋葉原や渋谷とレトロな街並みとのギャップに驚かれますね。(*ホッピー通り:浅草寺の脇にある通りで、昼間からお酒が飲める地元の方の交流の場)
新宿や渋谷までの所要時間は1時間弱で、歌舞伎町のロボットカフェや渋谷のスクランブル交差点は変わらず人気です。また実物大のガンダム立像やAIロボットのいる日本化学未来館、お台場大江戸温泉物語を目当てにお台場まで足を運ぶ方もいらっしゃいます。 - 広告宣伝をするためにどのようなことをされていますか?
- 集客は主にAirbnbのプラットフォームを通じて行っています。Airbnbには民泊と着付体験を分けて登録しているのですが、民泊のゲスト様が着付体験に申し込まれたり、着付体験を予約されたゲスト様が民泊も利用して下さることもあり連動していますね。
広告宣伝はゲスト様のクチコミが有力で、着付の様子や民泊滞在中の写真などをSNSにシェアして下さることで、次の予約に繋がることが多々あります。Airbnbにはゲスト様がホストを評価するルールがあるので、良い評価を頂くほど、評価に見合ったサービスを提供できるように気を引き締めています。
クチコミ民泊ノートは、ゲスト様が母国に帰られた際に近しい方との会話のきっかけとして使用して頂き、興味を持ってくださった方にはQRコードからページにアクセスして頂ける点を期待しています。私のビジネスはWEBを使用した集客がメインなので、アナログなツールとしてクチコミ民泊ノートをゲスト様へ配布していき、同時にゲスト様にも旅の思い出として喜んでいただきたいですね。
写真のゲスト様はコロンビアからのご家族で、7歳の娘様にノートをプレゼントしたところ「来月から新学期なので新しいノートを学校に持っていく」と嬉しそうに話してくださいました。青のノートのデザインは男女問わず使用できる点が気に入っています。
- 最後に今後の展望を教えてください。
- 6月15日の民泊新法の施行に伴い民泊ビジネスに大手企業が乗り出し始め、私のような個人運営の宿の経営が行き詰ってしまうのではという声も聞くのですが、
ゲスト様との距離の近さや、地元に密着したロケーションを売りにして、個人運営だからこそ提供できるサービスを今後も提供していこうと思います。一人一人のお客様に誠実に向き合って、世界中のゲスト様に「また帰りたい」と思って頂ける宿を目指していきます。