Adobe CC 2023 を使ってみた
毎年この時期はアドビのメジャーアップデートのある月で、今年もMAXリリースにて、Adobe CC 2023 がリリースされています。
まず、アップデートに関して気をつけたいのが、古いバージョンが削除される設定がONになっていること。前のバージョンが自動で消されてしまいます。新しいバージョンで古いファイルを開くと体裁が変わってしまうリスクが高まるので要注意です。
毎度のことながら、何か不具合が出るのは仕方ないことなので、新バージョンを実際の仕事で使うのは危険ですので様子を見ながら導入タイミングを検討しています。
さて、今回のアップデートを使ってみた感想ですが、
Photoshop 2023
●オブジェクト選択ツール
オブジェクトファインダーの精度が良くなったとのこと。具体的には空とか海とか人物などを認識するようで、前のバージョンよりきれいに選択できます。手持ちの写真で試した感じでは、やはり写真によるっていう感じです。使えないわけではなく、時間短縮になる場合も多そうです。
●Substance 3D マテリアルのサポート
触りにくかったマテリアルをPhotoshopで調整できるのは嬉しいポイント。いままで出来なかったのが不思議なくらいの機能。
Illustrator 2023
●クロスと重なり
面白い新機能。ただし出力で難ありとの噂を聞いたので検証したところ、印刷用にPDF/X-4 で書き出してみるとクロスの部分がラスタライズされていました。要注意です。
●ドロップシャドウ
K100でなく、4Cスミになるようで、こちらも注意したいところです。
●3D機能
本ブログでも注目している3D機能。書き出しフォーマット(USD・GLTF)が新たに追加されました。
あと、動画系を触ってみましたが、グラフィックボードのドライバーをアップデートする必要があったりとか、そもそもOSで互換性がなかったり(MacOS 11.0以降、推奨バージョンは11.7以降)、高機能なぶん高性能を求められます。
今後のAdobe製品のさらなる進化に期待です。