これからのデザインを考える
デザイン(英語: design)とは「審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すものである。(出典:Wikipedia)」といわれますが、デザインの歴史から、やや広い観点でみていきましょう。
デザインの歴史
19世紀後半、家内制手工業的な職人による手仕事の時代から、産業革命によるマニュファクチュア(工場制手工業)に移行。
20世紀初頭、バウハウスによる工業デザインや大量生産に合致する合理主義的・機能主義的なデザインの基本思想などによる
アール・デコといったモダニズム(近代主義)が登場する。
20世紀後半、行き過ぎた近代主義に行き詰まった反動から、ポストモダン(脱近代主義)への動きがはじまる。
これからのデザイン
さて、これからのデザインの役割とは何でしょうか。
21世紀に入り、大量生産からくる環境問題をグローバルな観点でデザインする時代になりました。
また、情報化社会における人間とデータをつなぐデザインなどが、新しい価値や倫理を創出するようになるだろうといわれています。
「デザインとは欲望の可視化」ともいわれますが、欲は生きるエネルギーであるとともに、自らを滅ぼす煩悩でもあります。
自らを律し、そのバランスをいかにとっていくか。
究極的にいえば「我々人類は、どういう人間になってくのか」という自身の人間設計思想を考えるということであろうかと思います。
また「地球規模の社会的責任(GSR)」という概念は、今後大変重要になっていくと思います。
単にデザインとはいえ、ものを作る設計思想から考えていく時代に入ります。
循環型社会への改革など、根本からデザインを考え直す機会は今後増えていくものと考えられます。