読み手に伝わるカタログ・パンフレットデザインのまとめ方とポイント
こちらでは、カタログやパンフレットのデザイン制作を行うにあたって、重要なポイントをご紹介致します。
特に外部のデザイン業者に依頼をする場合は、こちらで紹介する制作の流れと原稿制作で必要な要件をまとめて頂く事で、よりスムーズな制作の進行が可能となります。
「カタログ・パンフレット制作をしたいが、進め方が分からない」
「デザインを依頼するための原稿のまとめ方を知りたい」
といった疑問をお持ちでしたら、少しでもご参考になれば幸いです。
カタログ・パンフレットのデザイン制作における原稿のまとめ方
■目次
1.制作の目的を考える
1-1.制作の目的・ターゲットを明確にする
1-2.デザインイメージを決める
2.全体のイメージを作る
2-1.掲載する情報を整理する
2-2.仕様を決める
2-3.大まかな原稿を用意する
2-4.素材を用意する(テキストや画像、ロゴマークなど)
3.デザイン制作を依頼する
3-1.上記内容と大まかなスケジュール感を伝える
3-2.参考資料を共有する
カタログ・パンフレットのデザイン制作における
原稿のまとめ方
1.制作の目的を考える
1-1.制作の目的・ターゲットを明確にする
カタログ・パンフレットの制作にあたり最も重要なのが、制作の目的を明確にする事です。
読み手に何を伝えたいのか明確にした上で制作を始めなければ、ただの情報の羅列になりかねません。
“自社プロダクトの販促のために使用”、“求職者に対して会社の魅力を伝える”、“顧客に今後の仕事をイメージしてもらうためのツール”など、
そのツールの目的を考える事から制作がスタートします。
競合他社と比較し、自社の立ち位置を明確にした上で制作を始めるのも良いでしょう。
1-2.デザインイメージを決める
読み手に伝えたいテーマが明確になれば、次はデザインの方向性を固めていきましょう。
イメージカラーは何か、シックな感じか目立つ感じか、ターゲットの性別・年代はどの辺りか…など、
制作の目的に合わせて予め全体のイメージを持っておくのが良いでしょう。
他社のパンフレット・雑誌の切り抜き・Webページなど、具体的なデザインイメージがあれば、
より進行がスムーズになります。
2.全体のイメージを作る
2-1.掲載する情報を整理する
制作の目的、コンセプトに合わせて、どんな情報を載せるべきか整理しましょう。
もし何を掲載したら良いのか分からないとお悩みであれば、他社の制作物を参考に、掲載すべき項目をとにかく書き出してみるのもオススメです!
その後、1-1でお伝えした目的と照らし合わせて取捨選択を行うのが良いでしょう。
紙面やページ数には上限があります。
情報を詰め込み過ぎ、結局何を伝えたいのか分からなくなった…とならないように、掲載情報に優先順位を付ける事が重要です。
2-2.仕様を決める
サイズ感やページ数、製本の方法など、制作の目的に合わせて仕様を決めるのが良いでしょう。
企業紹介としての簡単なパンフレットであれば費用を抑えるためページを少なくして中綴じ製本、
逆にお客様の手元に置いてほしい製品カタログであれば背表紙のある無線綴じ製本にするなど、様々な方法があります。
仕様に対してイメージが無ければ、制作の意図や掲載内容をまとめた上で、
印刷やデザインなどの制作会社へ相談をするのも一つの手です。
2-3.大まかな原稿を用意する
掲載する内容、仕様が固まったら、次は具体的なレイアウトイメージに落とし込んでいきましょう。
これは弊社で販促チラシ制作の際に作ったラフ画です。
これがデザイン制作における原稿となります。実際はここまで詳細でなくても構いません。
情報の優先順位に合わせてイメージラフ画を書いてもらえると、制作側への情報伝達が非常にスムーズになります。
絵が難しい場合は、文章で情報の優先順位を伝えて頂いても構いません。
上記の内容を文字で伝える場合は、以下のようなイメージです。
キャッチフレーズ、説明テキスト、表や画像を入れる位置などが記載されていると
デザイナーもイメージがし易い原稿となります。
これに加えてパンフレットやカタログなどのページ物では、どのページに何をどんな順番ではめ込んでいくか、
ページ割も予め考えておく必要があります。
ここで重要なのは、何を伝えたいのか、ストーリーを意識しながら頭の中にあるイメージを具現化するという事です。
目的に対してどうやって構成すれば一番伝わるのかを考え、大まかでも形にしていくのが、原稿作成において重要です。
2-4.素材を用意する(テキストや画像、ロゴマークなど)
大まかな原稿が固まれば、次は実際に載せる画像やロゴなどのデータをご用意ください。
印刷物に使用する写真やイラストは、jpegなどのなるべく大きいデータでご用意頂くのが理想です。
ExcelやWordに貼り付けた画像だと劣化が激しく、印刷した時に粗くて汚い画像になってしまう可能性があります。
解像度の高い画像と、VI・CIデータがある場合は、この段階でご用意頂くとその後の進行がスムーズになります。
3.デザイン制作を依頼する
3-1.制作の目的、原稿と大まかなスケジュール感を伝える
2-4までで作成した原稿と制作の目的をデザイン制作会社に共有し、いよいよ本格的に政策を進行していきます。
加えていつまでに完成させたいなど、期限や大まかなスケジュールが決まっていれば制作側と共有する必要があります。
これはとある案件で弊社が作成したスケジュール表です。
8月10日ごろの納品を希望されていたため、練り上げた制作物の確認などお客様とのキャッチボールが生じる事を踏まえて
スケジュール作成をしました。
大まかでもお互いに、いつまでに何をするのか共有する事が重要です。
またデザイン依頼時は、必ず社内コンセンサスを得た上で制作会社へ依頼する事が重要です。
これが曖昧だと、内容が後から大きく変更になる可能性があり、制作スケジュールの大幅な変更、それに伴い追加デザイン費用が生じる事も考えられます。
デザイン制作会社へ依頼する前に、原稿に大きな不備が無いか、いつまでの完成が必要なのかを明確にしておく必要があります。
3-2.参考資料を共有する
原稿制作時に参考にした、他社印刷物や様々な資料などを原稿と一緒に共有して、出来上がりのイメージをすり合わせておく事も重要です。
とにかく具体的にイメージを共有する事で、スムーズな制作、イメージに近い仕上がりに繋げる事ができます。
以上がカタログ・パンフレットデザイン制作において気を付けるべきポイントです。
実際は、普段の業務をやりながらこれらを一から考えるのは、なかなか時間がかかってしまい、骨の折れる作業だと思います。
もし原稿制作にお悩みであれば、一度弊社へご相談ください。
制作の目的やご要望をヒアリングした上で、デザインコンセプトやページ構成の部分から
ご協力をさせていただきます。