レジャーやゲームだけじゃない!?謎解きのマーケティング活用について解説!
はじめに
謎解きが人気を集めておりますが、実はレジャーやゲームだけではなく、企業や自治体のプロモーションや研修にも非常に有効なコンテンツです。
楽しく取り組める事が下地にあるため、一般的なコンテンツと比較して主体的な参加が期待できるのも謎解きを活用する大きな特徴といえます。
本記事では謎解きを活用したイベントやマーケティングの事例についてご紹介いたします。
■目次
1.謎解きイベントとは?
2.謎解きイベントの市場規模
3.謎解きを活用した事例
・街歩き回遊イベント
・販促、マーケティング活用
・ビジネス研修、チームビルディング
・工場見学、企業見学
4.謎解きを活用する効果・メリット
・主体的な参加の促進
・ブランドや地域の魅力を強調
・SNSでのシェア促進
・イベントキャンペーンでの記憶に残る体験
・ターゲット層へのアプローチの多様化
5.制作の流れ
まとめ
1.謎解きイベントとは?
謎解きイベントとは、参加者自身を物語の主人公として進行する体験型イベントの総称です。参加者が与えられた謎や問題を解いて物語を進めるイベントであり、いわゆるリアル脱出ゲームと呼ばれる密室空間だけでなく、ショッピングモールや動物園・水族館、歴史的建造物や時には街全体がイベントの会場となり、そこが物語の舞台となります。
参加者は決められたストーリーやテーマに沿ってイベントに参加します。ただ問題を解くだけでなく、参加者の回答や選択はその後の物語に影響を与えます。参加者が積極的に関与し、リアルタイムで反応しながら進行する要素が豊富である事から、インタラクティブ性に富んだ、主体的な参加を促す仕掛けも多くあるのが謎解きイベントの面白さです。
2.謎解きイベントの市場規模
日本における謎解きイベントの市場規模は2015年から2018年の間に4~500億円と推定されており、この市場は年々拡大をし続けています。特に2020年以降のコロナ禍では、不特定多数で密にならず参加できるイベントとして注目され、企業や自治体での採用が爆発的に増えていきました。
謎解きイベントは全国各地で、毎週何かしらのイベントが行われております。年間で延べ50万人以上が参加しているとされ、イベントの舞台である観光地や商業施設などの集客効果が期待できます。また、近隣地域や施設への集客など、イベントと直接関連しない場所での経済効果も大いに期待できます。
3.謎解きを活用した事例
街歩き回遊イベント
謎解きが多く活用される場面として、自治体や観光団体が主催する街歩き回遊イベントが挙げられます。参加者が特定の街を歩き回りながら、様々な謎やパズルを解く形式のイベントです。地域の隠れた名所やおすすめスポットに誘導する事ができ、参加者にとっても新たな視点から街を楽しむ機会を提供できるため、近年人気のイベントです。
弊社でも過去に2度、回遊イベントの企画運営をさせていただきました。列車への乗車を促すイベントでしたが、初回については前年比120%以上、2回目も前年比110%以上の集客効果が得られ、近隣自治体様にとっても、参加者にとっても、満足度の高いイベントとなりました。
弊社の実績はこちらから:https://www.aoba-m.co.jp/work/work-9452/
販促・マーケティング活用
謎解きはレジャーや観光だけでなく、実は企業のマーケティング活動にも有効です。例えばメールマガジンに謎を掲載し、答えへの導線をWebサイト内に用意する事で、メルマガの開封率やクリック率の向上が期待できます。パンフレットやチラシなどの印刷物も同様です。謎自体は印刷物に掲載し、ヒントや解答はWebサイトに設けることで、Webサイトへの誘導、回遊にも繋がります。
過去、江崎グリコ社が名探偵コナンとのコラボで、商品を買わないと解けない問題をパッケージに記載し話題となりました。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000350.000001124.html
謎解きを行う事で好奇心が刺激され、脳に情報が残りやすくなるといわれています。自社サービスや商品を顧客に印象付ける手法として、謎解きのマーケティング活用は有効な手段といえるでしょう。
ビジネス研修、チームビルディング
謎解きイベントではチーム内でのコミュニケーションが重要となります。そのため、企業の研修やチームビルディングでの活用も有効です。
参加する社員同士のコミュニケーションが自然と促進され、老若男女問わず、社員同士の仲が深まりやすくなります。また、一般的な研修と異なりゲーム要素も大きいため、社員のモチベーションも維持しやすく、最後まで集中力を保ったまま研修を行う事ができるため、質の高い研修が実現可能です。
参考:https://nazotoki-concierge.com/case-interview/mystery-escape/2023122012752/
工場見学、企業見学
謎解きは企業見学イベントにも活用できます。参加者が企業や工場内を見学しながら、様々な謎を解くことで、工場の仕組みや製品、企業の存在意義について学ぶことができるインタラクティブな体験イベントです。
教育とエンターテインメントを融合させるため、工場の運営や製品の製造過程を楽しく学ぶことができ、且つ主体的に参加するため記憶に残りやすくなり、教育的な場面でも広く利用されています。
参考:https://factory.asahibeer.co.jp/reservations/add-day?area=suita&course=1000000384
4.謎解きを活用する効果・メリット
主体的な参加の促進
謎解きは参加者に積極的に参加してもらうための手段として非常に効果的です。
解決策を探すための探索心や、問題解決能力を試す機会を提供することで、参加者を主体的により深く関与させる事が可能です。
特に社内研修やチームビルディングに謎解きを活用した場合、社員同士のコミュニケーションの活性化や、チーム内での自分の特性理解、また成功体験の創出につなげる事ができ、一般的な研修よりも主体的な参加が期待できます。
ブランドや地域の魅力を強調
謎解きを通じて、企業や自治体は自身のブランドや地域の魅力を広めることができます。
謎解きのストーリーや謎の内容を通じて、参加者にその場所や施策の特徴をよる深く追体験させることができます。
また、チェックポイントや謎を自由に設定できる事も大きな魅力です。
例えば自治体であれば、「観光客に足を向けてほしいが認知度が低いスポット」などを意図的に組み込む事で、その地域の知られざる魅力を効果的に伝え、回遊性も高められます。回遊性が高まればその地域への滞在時間も長期化し、結果参加者1人当たりの地域での消費額を増やすことに繋がります。
SNSでのシェア促進
謎解きは参加者が体験を共有しやすい形式です。解けた謎や回答をシェアすることで、口コミ効果やソーシャルメディアでの拡散が期待できます。
その結果、プロモーションが自然に広がることも期待できます。
消費者行動の最も有名な理論であるAIDMAも、スマートフォンやSNSが普及した事で、特にInterest(興味・関心)の重要性が増しています。
謎解きは消費者の興味関心を促し、その先にある共感・共有を狙うことに適した手法といえます。
イベントやキャンペーンでの記憶に残る体験
謎解きは参加者にとって記憶に残る体験となりやすいものです。
特にチームで取り組む形式では、協力やリーダーシップ、チームワークが重視され、参加者の満足度が高まります。
ターゲット層へのアプローチの多様化
謎解きは年齢や興味関心を問わず楽しめるため、広範なターゲット層にアプローチするのに適しています。
物語や謎の難易度をターゲットに合わせて制作する事で、ファミリー層/カップル/年配層など、多様なターゲットに対してのアプローチが可能となります。
5.制作の流れ
ヒアリング
謎解き企画に際して、まずは企業や自治体の課題を確認すべく初回ヒアリングをさせていただきます。
謎解きとはいえども千差万別、課題や実現したい事に対して適切な企画をご提案すべく、ブレインストーミング的にお話をさせていただき、イメージを膨らませていきます。
ここでは、現在お持ちの課題、課題に対して現在実施されている事、ターゲット、スケジュール、ご予算感などをお伺いいたします。
ロケハン
初回ヒアリングで、ある程度課題をお伺いしたのち、問題の制作担当者と共に再度訪問させていただきます。
ここでは施設や場所、プロモーションしたい商品など具体例を見せていただきつつ、問題制作を進めるためのヒアリングをさせていただきます。
ここでお伺いしたお話を元に、全体のビジュアルなども検討いたします。
ご提案
ここまでのヒアリングを元に、企画の全体像を組み上げ、ご提案させていただきます。
また、具体的な制作スケジュールやお見積り、運用方法についてもこの段階でご提案をさせていただきます。
ご発注~制作
ご提案内容に問題が無ければ制作を進行いたします。
実施まではもちろん、運用に際してもサポートをさせていただきます。
まとめ
謎解きは奥深く、Webや印刷物とのコラボレーションによりまだまだ展開の可能性が多くあるコンテンツといえます。
何よりも、色々と申し上げましたが楽しく参加できる事が一番の利点といえます!
参加者が楽しんで主体的に参加でき、且つ記憶に残る体験となる謎解きイベント、ご興味があれば是非青葉印刷へお声かけください。
一緒に楽しんで制作をさせていただきます。
担当:企画営業部 三島