広がる社内報の活用
大手では60%以上が社内報を活用
社内報の目的と言えばコミュニケーション促進、モチベーション向上、企業理念の浸透、情報共有・・・など、いろいろとありますが、そのすべては「企業の成長」と言えるでしょう。コロナ禍を経て、働く環境が大きく変わりつつあるなか社内報の重要度は高くなっているようです。グローバルプロデュース(東京・渋谷)が、大手企業の人事担当者へ実施したアンケートの「エンゲージメント向上施策」で社内報は「評価・表彰制度の充実」に続いて2位に。60%以上の企業で社内報を活用しているとの結果になりました。
マルチ社内報を目的別に使い分け
その内容も昨今ではマルチ社内報が広がり、紙・WEB・動画と媒体を使い分けるケースが増えてきています。例えば動画の場合、自社のYouTubeチャンネルを社内報として活用。テーマに沿って社員をインタビューし社内のみならず社外へも配信。社員の家族にも頑張っている姿を見てもらい、ともに喜びを共有する例や、若手社員の成長を顧客のメッセージや同僚の評価などの声を交えながらドラマチックに演出した動画を制作。表彰式で使うなど、従来の社内報とは少しかけ離れた感じもしますが、「エンゲージメント向上施策」という意味では、社内報と言えるでしょう。
WEB版では当初は紙媒体のPDF化などが多かったですが、最近ではWEBの特性である速報性を生かすケースも増えています。その一例が特定のライターに限らない、みんな参加型の記事投稿。社員一人ひとりがライターになって飾らない姿を公開、新しいユニークな社内報として注目されています。
また、大手FC店舗では社内報用にアプリを開発。がんばっている店舗やスタッフの活躍を顧客のコメントとともに紹介。それによりアプリ社内報への関心をひきつけ、マンガ動画で接客マナーなどの情報配信により、スタッフのスキルアップツールとしても活用しています。
見直されている紙媒体
そういった中、紙の社内報も見直されてきています。IT系のスタートアップ企業でも社内報をあえて紙で発行。その目的の一つが社員の親御さんとのエンゲージメントの獲得です。スタートアップ企業は認知度が低い企業も多く、子供がどんな企業で働いているのか?そういった不安をいだく親御さんも多いようです。そこで社内報をご自宅へ送付。手軽に読みやすい紙媒体の特性を生かし、社風や企業姿勢などを理解してもらうことで不安解消につなげる取り組みをしているのです。
最近では採用活動での活用も増えてきています。就活生の判断価値で重要と言われているのが企業風土。インターンシップもそういった風土を知るきっかけとして広がっていますが、社内報も会社の雰囲気を伝えるツールとして活用されています。
いろんな目的も兼ね備えている社内報、弊社でも近年、お客様からのご依頼が増えてきています。社員数の増加に対するコミュニケーション施策として新しく創刊したケースでは企画からご支援。クオリティを上げたいということでご依頼いただいたケースでは、デザインからのご提案。また、社内報ではありますが印刷のクオリティを求められご依頼いただくケースもございます。
企業の成長を支えるツールの一つでもある「社内報」。新しく創刊したい、またリニューアルをご検討されている企業様がいらっしゃればご気軽にご相談ください。